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長期投資を成功させるための考え方

長期投資を成功させるための考え方

2017年10月24日

【要約】

  • 長期投資を成功させるためには、利益確定はデメリットがあることを知り、短期的なマイナスのリターンは受け入れることが大切。
  • 積立投資などの機械的な投資方法を取ることで、心理的な影響を軽減することができる。

以前のブログ記事「長期投資のメリットの基礎知識」では、一般の個人投資家には長期投資が合理的な投資方法であることをご説明しました。

資産運用を行っていると、短期的にはリターンが大きく変動することがありますが、長い目でみるとリターンの安定が期待できます。短期売買は時間や労力もかかるため、忙しい社会人には長期投資の方が継続しやすいです。

今回はさらに、長期投資を行うにあたって大切な考え方をご紹介していきたいと思います。

利益確定は行わなくてよい

投資の指南書などにおいては、「利益確定」、つまり購入した株式などがある程度値上がりしたら、売却してその利益を実現することを勧めることもあります。

ところが、長期投資を行う上では、利益確定には関して以下のデメリットが存在します。

① タイミングの見極めが難しい

保有する銘柄が上昇し含み益が出たときに利益確定を行ったとしても、そこからさらに値上がりするかもしれません。相場の先行きを正確に予測して、適切な売却のタイミングを見極めることは非常に困難です。

② 複利効果を生かせない

複利効果とは、資産運用で得た利益を元本にして再び投資を行うことで、「利益が利益を生む」効果のことを指します。
複利効果を得られることは資産運用の大きなメリットの1つですが、利益確定により資金を引き出してしまうと複利効果を生かすことができません。利益を再び投資に回すというサイクルを長期的に継続して行うことで、複利効果を得ることができます。

③ 利益には税金がかかる

利益確定を行うと、税金が発生して運用資金が減少します。含み益が出ても売却しなければ課税されません。

④ 手間が増える

利益確定をするためには、常に時間をかけて情報収集を行い、タイミングを見極めて、売却の注文を出す必要があります。手間や時間がかかるため、忙しい社会人には向いていません。

短期的なマイナスのリターンは受け入れる

相場は常に変化しており、資産運用のリターンは毎日、変動します。誰もがリターンがプラスになることを期待して資産運用を行いますが、短期的にはリターンが悪化してしまうこともあります。

投資に関して豊富な経験を積んでも、相場動向を正確に予想することは簡単なことではありません。資産運用において短期的にマイナスのリターンが出るのを防ぐことは、非常に難しいと考えられます。

以下のグラフは2000年以降の米国株のリターンを1年毎に示したものですが、2008年にはリーマンショックにより大きなマイナスとなっています。しかし、そこで投資をやめずに継続した人は、その後の景気回復によるリターンを得ることができました。

米国株(S&P500指数を円建て換算)のリターンの推移

<米国株(S&P500指数を円建て換算)のリターンの推移>

このデータはあくまで一例ですが、短期的なリターンの悪化で資産運用をやめてしまうのではなく、継続が大切であることがわかります。

機械的な投資で心理の影響を軽減する

しかしながら、資産運用のリターンは長期的にみるものだとわかっていても、短期の相場変動によってつい非合理的な行動を取ってしまうことがあります。

相場が上昇すれば強気になってさらに買いたくなり、相場が下落しているときは焦って資産を売却してしまうなど、相場の変動を前にして冷静な思考を失い、最悪のタイミングで売買してしまう可能性があるのです。

このような心理的な罠を避けるための方法の1つは、積立投資を行うことです。一定間隔・一定金額で機械的に投資を行うことで、心理の影響を軽減することができます。

ご参考:積立投資のメリット

またWealthNaviは、積立投資を含めて、資産運用に関わるプロセスを全て自動化したサービスです。客観的な基準で設計したアルゴリズムを用いて資産運用を行うため、心理的な影響を軽減することができます。定期的に分配金が入り、それがまた投資にまわされるため、複利効果を得ることも可能です。長期投資を行うためのツールとして、ぜひご活用ください。

おわりに

今までに資産運用を行ったことがある方なら、リターンがマイナスになって辛い思いをしたことが一度はあるのではないでしょうか。逆に、一時的にリターンがプラスになったときは、含み益を失わないように焦って利益確定をしてしまうことがあります。その後もさらに相場が上昇して、「あのとき売らなければよかった」と後悔した経験のある方も多いかもしれません。

資産運用を行っていると、大切な資金を失ってしまう不安や焦りから、つい非合理的な行動をとってしまいがちです。

非合理的な行動を避けて、安定したリターンを得るためには、短期の動きには左右されずに長期的な視点に立って資産運用を行うことをお勧めします。そのための考え方として、今回ご紹介した内容を参考にして頂ければ幸いです。

● 参考

以下のページでも長期投資や積立投資について解説しています。ぜひ参考にしてください。
王道の『長期・積立・分散』をはじめよう 積立投資のメリット