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ワールドシリーズとアメリカ大統領選と投資家心理

2016年11月4日

11月2日、ワールドシリーズでシカゴ・カブスがクリーブランド・インディアンスを4勝3敗で下し、108年ぶり3回目の優勝を果たしました。3勝3敗で11月2日に最終第7戦を迎え、8回表までは6対3でカブスがリードしていたのが、8回裏にインディアンスが同点追いつき、延長10回で8対7でカブスが優勝を決めるという、最後の最後まで結果が見えない接戦でした。

ちなみに、メジャーリーグ30球団の中でも、カブスは最も長い107年間、インディアンスは2番目に長い67年間、優勝から遠ざかっていました。このため、歴史的なカードに、両チームのファンは異様な盛り上がりを見せていました。

ワールドシリーズのように先が見えないレースとなっているのが、大統領選です。実業家のトランプ氏が、炎上発言を繰り返して知名度を上げて共和党の大統領候補に選ばれたのですが、その後、過去のビデオテープが女性蔑視との批判を受け、一時期、当選はほぼ絶望的になっていました。ところが、10月28日に、クリントン候補が国務長官時代のメール問題についてFBIが捜査を再開すると発表したことから、クリントン候補の支持率が急落。再び接戦となっています。

大統領選挙が接戦となってパニックに陥っているのが、投資家です。日本では「恐怖指数」と訳されているVIX(volatility index)という指数があります。

これは、米国株式市場の先行きの不透明感を数値化したものなのですが、このVIXが、8営業日連続で上昇し、10月24日の13.02から11月3日の22.08まで急上昇しました。これは、6月24日に、イギリスの国民投票の結果、EU離脱(Brexit)が多数派を占めた時と同じ水準です。

図表1

イギリスの国民投票の前後を振り返ってみると、世界中の株価が一時的に大きく下落し、しばらくして大きく上昇に転じました。また、為替レートは一時的、1ドル100円を割り込みました。このように、投資家が冷静さを失っている時には、相場は乱高下し、相場の動きを事前に予測することは不可能です。

図表2

そのような状況で、周りと一緒にパニックになって行動すると資産運用の長期的なパフォーマンスを大きく損ねる恐れがあります。11月8日の投票日まで、大統領選の行方からは目が離せませんが、短期的な相場の動きからはむしろ目を離した方が賢明かもしれません。

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