2025年4月上旬に米トランプ大統領が新たな関税を発表し、その直後から、金融市場が混乱しました。このときのウェルスナビのパフォーマンスを検証したところ、世界の株式のみや、米国の株式のみに投資をした場合と比べ、下落幅を抑えられたことがわかりました(検証結果の前提条件はこちら)。
ウェルスナビは相対的に下落幅を抑えられた
2025年1月1日~4月16日のパフォーマンス

※世界の株式は「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)」、米国の株式は「S&P 500(配当込み、円換算ベース)」
※検証結果は過去データに基づき計算されたものであり、将来の運用成果等について示唆・保証するものではありません。(検証結果の前提条件はこちら)
金の価格上昇などにより全体の下落幅が抑えられた
次のグラフは、ウェルスナビが投資している株式や債券、金などの価格が、先ほどのグラフと同じ期間にどのように動いたのかを示しています。
株式や債券、不動産は下落したが、金は上昇した
2025年1月1日~4月16日のパフォーマンス

※ 「ウェルスナビ」が投資対象としているETFのうち、各資産クラスに対応する銘柄の値動きを分析。円換算ベース、手数料年率1.1%(税込み)控除後、配当込み。出所:Bloombergよりウェルスナビ作成(銘柄の詳細はこちら)
※検証結果は過去データに基づき計算されたものであり、将来の運用成果等について示唆・保証するものではありません。
まず見て取れるのは、それぞれの資産が異なる値動きをしているということです。金融市場が混乱した4月上旬には、年初と比べて米国株が2割ほど下落しました。その一方で、金の価格は年初から上昇しました。また、米国株と比較すると、日欧株や新興国などの下落幅は緩やかなものでした。
このように、値上がりした資産や下落幅が小さかった資産があったことで、冒頭でお示ししたウェルスナビのパフォーマンスは相対的に下落幅を抑えることができました。
ウェルスナビは分散投資でリスクを抑えている
たとえば、米国の株式だけに投資をした場合、米国の景気に大きな影響を受けることになります。米国株に限らず、1つの資産に集中して投資をすると、許容できない損失を被ってしまう可能性があります。
そのような事態を避けるためには、リスクの取りすぎを防ぐことが大切です。リスクが高すぎると大きく値下がりしやすく、4月上旬のような相場下落時に焦って資産を売ってしまう可能性があります。
リスクを抑えるために有効なのが、値動きの異なる資産を組み合わせる「分散投資」です。先ほどのグラフで見たように、同じ株式でも米国株と新興国株では値動きが異なります。たとえば世界全体の株式に投資をすれば、特定の国や地域の株式だけに投資をした場合と比べて、リスクを抑えられます。
さらに、ウェルスナビのように株式だけではなく、株式とは値動きが異なる債券や金、不動産にも投資をすれば、よりリスクを抑えられます。
ウェルスナビの分散投資(イメージ図)

なお、ウェルスナビはさまざまな資産への分散投資でリスクを抑えているだけではありません。リスクを抑えたうえで、取るリスクの中で期待できるリターンが最大となるよう、最適な資産のバランス(最適ポートフォリオ)による資産運用をご提供しています。
参考コラム:最適ポートフォリオって何ですか?
リスクを抑えながら長期でリターンを狙うことが大切
最後に改めてお伝えしたいのは、「長期・積立・分散」の資産運用では、リターンは短期ではなく長期で狙うものだということです。
分散投資でリスクを抑えたとしても、大きな相場の下落が起こると、一時的にリターンがマイナスになることもあります。しかし、もしも30年間「長期・積立・分散」の資産運用を続けていたとしたら、中長期的な世界経済の成長の恩恵を受け、資産を大きく成長させることができました。
30年間続けると資産は約3.3倍に成長した
1992年から30年間の運用シミュレーション

※当該運用パフォーマンスは過去データに基づき計算されたものであり、将来の運用成果等について示唆・保証するものではありません。(前提条件はこちら)
金融の世界は不確実性が高く、大きな相場の下落を事前に予測するのは難しいことです。だからこそ、いつ大きな相場の下落が起こっても許容できない損失を負わないように、分散投資でリスクを抑えておくことが大切です。そして、10年、20年と長く資産運用を続けることができれば、長期的に資産を大きく成長させることが目指せます。
この先もウェルスナビでリスクを抑えながら、あくまでも長期的な目線で資産運用を続けていきましょう。
※検証結果の前提条件は以下の通りです。
・ウェルスナビの5つの運用プランのうち、リスクとリターンが中程度の「リスク許容度3」の値動きを指数化。円建て、手数料年率1.1%(税込み)控除後
・2025年1月1日から4月16日までの値動きを、以下2つの株式指数との間で比較
1.米国の株式指数(S&P 500、円換算ベース、配当込み)
2.世界の株式指数(MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス、円換算ベース、配当込み)
・2025年1月1日時点の円建ての価格を100とし、日次のパフォーマンスデータを計測
・出所:Bloombergよりウェルスナビ作成
※各資産クラスに対応する銘柄は以下の通りです。
米国株:VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)
日欧株:VEA(バンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETF)
新興国株:VWO(バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF)
債券:AGG(iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF)
金:GLD(SPDR ゴールド・シェア)
不動産:IYR(iシェアーズ 米国不動産 ETF)
※シミュレーションの前提条件は以下の通りです。
・1992年1月末に100万円で運用開始し、翌月から2022年1月まで毎月末に3万円ずつ積立投資
・2017年4月時点のWealthNaviのリスク許容度3の推奨ポートフォリオ(米国株30.6%、日欧株21.5%、新興国株5.0%、米国債券29.1%、金8.8%、不動産5.0%)で毎月末にリバランスした想定で試算
・年率1%(税込1.1%、ただし消費税率は時期により適用される税率を適用)の手数料控除後
・分配金や譲渡益にかかる税金は考慮せず
・ETFの分配金は権利落ち日に再投資
・ETF設定前の期間は、当該資産クラスに対応するインデックス等のデータを利用、ただしETF経費率を控除 (米国株:Wilshire 5000、日欧株:MSCI EAFE Index、新興国株:MSCI Emerging Markets Index、米国債券:Bloomberg US Aggregate Bond Index、金:LBMA Gold Price、不動産:Dow Jones U.S. Real Estate Index)
・Refinitivのデータに基づきウェルスナビにて作成
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