コラム

分散投資ってなに?⑤~長期投資とセットです~

分散投資ってなに?⑤~長期投資とセットです~

分散投資のイメージをつかんでもらうため、本連載の初回に「卵とカゴ」のたとえ話を紹介しました。それを読んで、「なぜ卵なのだろう」と疑問に思った方がいるかもしれません。今回のコラムでは、分散投資の本質とも関わるその理由について説明します。

割れない卵があっても結局は損?

卵を1つのカゴに盛ると、カゴを落としたときにすべての卵が割れてしまうかもしれません。資産運用でも、1つの資産だけに投資をすると損をした時の痛みが大きくなるので、複数の資産に投資をすることが大切ですーー。

本連載の初回では、投資の世界でよく言われる「卵を1つのカゴに盛るな」の意味をこのように説明しました。

カゴを分ければ1つが割れても他のカゴの卵は影響を受けない

分散投資によるリスク抑制効果のイメージ

カゴを分ければ1つが割れても他のカゴの卵は影響を受けない

しかし、よく考えてみると、3つのカゴのうち2つのカゴの卵は無事だったとしても、全体では卵が減ってしまっています。分散をしても、結局は損をしてしまうということなのでしょうか。

割れずに残った卵は長い目で収益をもたらす

そうではありません。このたとえ話には、まだ続きがあるのです。

無事だった卵からはヒヨコが生まれ、やがて鶏に育ちます。鶏はまた卵を産み、ヒヨコは鶏に育ってまた卵を産み……といった具合に、時間が経つにつれて卵はどんどんと増えていくのです。

つまり、ここでいう卵とは、時間をかけることで成長していく資産だということです。

分散投資でも、個別の資産で損が出ることはあるでしょう。しかしながら、長く続けることで資産が成長し、全体としては損を上回るプラスのリターンが期待できるのです。

割れずに残ったカゴの卵は鶏となり、また卵を産む

分散投資を長く続けることでリターンが増えるイメージ図

割れずに残ったカゴの卵は鶏となり、また卵を産む

分散投資は積立投資、長期投資とセット

分散投資のポイントは、資産と地域、時間の3つを分けることだと以前のコラムで説明しました。このうち、時間の分散では、「積立投資」という手法が有効である点もお伝えしました。

そして今回、「卵とカゴ」のたとえ話の続きから、分散投資は長い目で見ることでより力を発揮してくれることがお分かりいただけたと思います。

これらの点をまとめると、以下のようになるでしょう。それは、分散投資と積立投資、長期投資はセットで捉えるべきもの、ということです。

どこかで聞いたようなフレーズが頭に浮かんできませんか。そうです。ウェルスナビが提案する「長期・積立・分散」という資産運用そのものなのです。

ぜひ、この連載で紹介したことを参考に、目標とするゴールに向かって長い目で資産運用を続けてください。

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