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分散投資ってなに?④~心理的なワナを避けましょう~

分散投資ってなに?④~心理的なワナを避けましょう~

今回のコラムは「時間の分散」がテーマです。これまでご紹介した「資産の分散」「地域の分散」とはやや性格が異なりますが、安定的な資産形成には重要なポイントです。すべてのお金を一度に投資するのではなく、複数回に分けることで、一時的な相場の変動に左右されにくくなります。

「時間の分散」でより安心して資産運用を続けられる

最初に断っておくと、お金を一度に投資することを否定しているわけではありません。一括で投資をすれば、手元にあるお金を早く資産運用にまわせるというメリットがあるからです。相場が一方的に上昇するのなら、最初にまとめて投資をした方がリターンは高くなります。

しかし、相場は長い目で上昇するにしても、途中の時点では上がったり下がったりを繰り返すものです。

この前提に立った場合、一度にまとめて投資をすると、短期的には高値で買ってしまう可能性があります。購入直後に相場が急落しようものなら、「あの時に買うんじゃなかった」と後悔し、資産運用をやめたくなってしまうかもしれません。

そのような精神的なショックをやわらげるためには、投資をする時期を分けることが有効です。最初に高値で買ってしまったとしても、次は安い時に買えるかもしれません。購入単価が平準化され、一括で投資したときよりも安心して資産運用を続けることができるでしょう。

時間を分散するなら「積立投資」

時間を分散して投資をする方法には、一定の間隔で一定金額を投資する「積立投資」があります。常に同じ金額を投資するため、高値のときは少ししか買わず、安値のときには多く買うことができます。

積立投資で短期的な値動きの影響を抑えられる

相場変動と毎月の買い付け価格の推移(イメージ図)

積立投資で短期的な値動きの影響を抑えられる

積立投資は機械的に投資を行うため、私たちの感情に起因する誤った投資行動を防いでくれる効果も期待できます。

人間は、相場が上がっていく時には買いたくなり、下がっていく時には不安から売りたくなってしまいがちです。これは、「安く買って、高く売る」という投資の原則に反しており、リターンがマイナスになってしまいかねません。

このような「心理的なワナ」を避けられるのが、積立投資のいいところです。安定的に資産を増やしていくことを目指すうえで、とても有効な手法だと言えるでしょう。

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