世界各国の経済はいつも同じ方向に動くわけではありません。このため、地域を分けて投資をすれば、資産全体の値動きを安定させられる可能性があります。これが、分散投資の2番目のポイントである「地域の分散」という考え方です。
大きく損をしないために地域を分ける
たとえば、石油や鉱物などの天然資源を産出する国は、資源価格の値上がりが経済のプラス要因になります。一方で、天然資源を輸入に頼る日本のような国にとって、資源価格の値上がりは経済のマイナス要因です。
産油国の石油採掘企業の株に投資をした場合、石油価格の上昇時には株価の値上がりが期待できるでしょう。しかし、石油の需要が落ち込んだ場合、株価も値下がりし、大きな損失が出てしまうかもしれません。
一方で、石油価格が下がるとガソリン価格が安くなります。それによって、車を買おうという人が増えるかもしれません。この時、日本の自動車メーカーの株にも投資をしていたら、売上増加への期待から株価が上がり、石油採掘企業の株価が下落したマイナスを打ち消してくれる可能性があります。
この例のように真逆の値動きをしなくても、無関係に値動きをする株同士を組み合わせて持てば、投資のリスクを抑えることができます。冒頭に述べたように、各国の経済は同じ方向に動くわけではないため、投資をする地域を分けることが有効になります(※1)。
さまざまな国に分散投資をすることでリスクを抑えられる
(イメージ図)

安定的に資産運用を続けるために、前回ご紹介した「資産を分ける」こととあわせて、「地域を分ける」ことも意識してみてください。
- ※1 特定の国だけに投資をすると、その国のカントリーリスクの影響を受けることにもなります。カントリーリスクについては、以下のコラムで解説しています。
リスクのかたち⑤~特定の国への集中投資は避けましょう~











