コラム

「リターン」って何ですか?(前編)

「リターン」って何ですか?(前編)

2018年6月29日

「基本のキ」シリーズでは、資産を育てるにあたって知っておきたいテーマをやさしく解説します。正しく知れば、資産運用がもっと身近になるはずです。第1回目は「リターン」です。

「〇〇円」も「〇%」もリターン

「リターン」は投資によって得られる損益のことですが、時として異なる意味で使われます。まずはリターンの意味についておさらいしましょう。

たとえば10万円で買った株が値上がりして11万円になると、1万円の利益が得られたことになります(※1)。この場合、「1万円」という金額そのものが「リターン(収益額)」です。

ただ、「リターンが1万円」といわれても、投資した金額がいくらなのかによって、その良しあしがかわってきます。10万円投資して1万円得られたときと、100万円投資して1万円得られたときでは、同じ1万円のリターンでも印象がまったく異なるでしょう。

10万円投資して1万円得られたときと、100万円投資して1万円得られたときでは、同じ1万円のリターンでも印象がまったく異なるでしょう。

先ほどの例では、10万円を投資して、1万円のリターンを得ることができました。投資した金額(10万円)に対し、得られた金額(1万円)の割合は10%です。この「10%」もまた、「リターン(収益率)」といいます。

資産運用では、資産が増えることもあれば、減ることもあります。元本よりも資産が増えればリターンは「+(プラス)」、元本割れをすれば「-(マイナス)」を付けて表示します。

「+1万円(+10%)」のように、損益額と損益率を組み合わせると、リターンの良しあしがわかりやすいですね。

「1年あたり」って何?

リターンをみるときには、「投資した期間」も一緒にみるのがいいでしょう。

同じ「+10%」でも、「1年で10%増えた」のと、「10年で10%増えた」のとでは、資産の増えたスピードがまったく異なります。

さまざまな期間で投資されている商品を比べやすいよう、パンフレットなどでよく使われるのが「1年あたりのリターン」(年率リターン)です。投資にあてた金額やスタート地点が違っても、同じ指標(1年あたり)を使うと、リターンが比べやすくなります。

たとえば、投資信託を10年運用して「+50%」のリターンになったときの、「1年あたりのリターン」をイメージ図にしたのがこちらです。

1年あたりのリターン

(注)当初100万円を投資し、10年間の運用で+50%となるよう、毎年同じ割合で資産評価額が推移した場合の例、当社作成

10年の間には、順調に資産が増える年もあれば、大きく減る年もあるかもしれません。1年あたりのリターンは、10年間、もし一定のスピードで増え(減っ)たとすれば、毎年何%ずつ動いたかを表したものです。上の図では10年で50%増えたので、50を10で割った「5%」が1年あたりのリターンです(※2)。

1年あたりのリターンは、資産の増えた(減った)平均のスピードがわかる、便利な指標です。

ただ、実際の資産運用では、直線に近い動きで資産が増えたり減ったりすることは稀です。プラスとマイナスのリターンがほぼランダムに訪れると理解しておきましょう。中長期的に期待されるリターンがプラスであっても、最初の年のリターンがマイナスということも十分ありえます。短期的なマイナスがあっても気にしすぎず、長い目で見守るのがよいでしょう。

リターンはランダムに訪れる

次回のコラムでは、リターンについて、より詳しく掘り下げていきます。

(※1)今回のコラムでは、税金は考慮しておりません (※2)ここでは簡単にするため「単利」と呼ばれる計算方法を用いています。一般的には、毎年得られた利益を元本に加えて運用を続ける「複利」の計算を行います。「複利」を用いると、1年あたりのリターンは約4.1%となります。

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