WealthNaviのお客様から「出金について教えてほしい」とお問い合わせをいただくことがあります。
銀行のATMなどで預金を引き出す場合と比べると、WealthNaviのような資産運用においての出金は、少し勝手が違って戸惑う方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、WealthNaviでの「出金」について詳しく解説したいと思います。
原則3営業日後にお振り込みします
老後に向けて資産形成を行う場合、iDeCoや貯蓄型保険のように、ある期間(例えば60歳まで)はお金を引き出しにくいサービスもあります。
一方、WealthNaviはお金が必要になったとき、自由に引き出すことができます。出金のお手続きは、24時間いつでも可能。休日にもご依頼いただけます。
しかしながら、注意も必要です。銀行のATMなどで預金を引き出す場合は、その場ですぐに現金が受け取れますが、WealthNaviの場合は、投資しているETF(上場投資信託)を売却して現金化する必要があるため、お客様の出金時振込先口座に入金されるまでには、少々お時間をいただきます。
原則として平日20時頃までに出金手続きを行っていただくと、その日の夜間に出金希望額に合わせてETFの売却を行い、原則3営業日後に、ご指定の口座へお振り込みいたします。
原則3営業日後に、
ご指定の口座へお振り込み
なお、原則として、平日20時以降、または日本の休日や米国市場の休場日にお手続きされた場合は、翌営業日の夜間に売却され、4営業日以降にお振り込みいたします。実際の出金予定日は出金手続きの画面でご確認ください。
出金手続きは、当日20時頃まで取り消しできます
出金手続きを行った日の20時頃(休日の場合は翌営業日の20時頃)までは、取り消しが可能です。なお、原則20時以降に出金手続きを行った場合は、翌営業日の取り扱いとなるため、翌営業日の20時頃まで取り消しできます。
売却益には約20%の税金がかかります
出金のお手続きに手数料はかかりませんが、値上がりした資産を売った場合、売却益には約20%の税金がかかります。
そのため、元の「評価額の合計」から出金額を差し引いても、出金後の「評価額の合計」と一致しない場合がありますのでご注意ください。
※特定口座(源泉徴収なし)、もしくは一般口座でご利用のお客様は、当社での譲渡益税の源泉徴収はございません。
出金額は自由に指定できます(全額・一部)
出金希望額は自由に指定できます。資産の全額を出金することも、一部を出金することもできますが、それぞれご注意いただきたいポイントについて、お伝えしたいと思います。
なお、出金画面に表示される「評価額の合計」は、直近のETFの終値と評価為替レート(※)で計算されたものです。ETFの価格と為替レートは変化するため、ETF売却後の「評価額の合計」と一致しない場合があります。
※協定世界時(UTC)16時時点の為替レート
全額を出金するケース(すべて引き出したい場合)
WealthNaviでの資産運用を中断し、資産のすべてを現金で引き出すのが、全額出金です。
全額を出金するケースでは、当月分の手数料として、月初から出金前日までの預かり資産(現金部分を除く)に応じた金額が、出金の際に差し引かれます(※)。
※前月分までの手数料は、月初に引き落し済みのため、当月分のみ日割りで計算され差し引かれます。
手続き時の「評価額の合計」と
実際の振込金額には差がある
また、「自動積立」を設定している方は注意が必要です。全額出金しても、自動積立の設定は、自動的に解除されません。自動積立を停止したい場合は、引落日の8営業日前までに(※)、ご自身で設定の解除をお願いします。
※8営業日前を過ぎると次回の引き落としが確定され、キャンセルできなくなります。
なお、お客様の口座に資産(ETF)がない状態では、WealthNaviの手数料はかかりません。そのため、資産運用を再開する可能性があるお客様は、全額出金後も口座はそのまま残しておくことができます。
口座を解約したい場合には、下記の「よくあるご質問」をご確認ください。
よくあるご質問 口座解約したいのですが、どうしたらよいですか?
一部を出金するケース(指定の金額を引き出したい場合)
WealthNaviでの資産運用は続けるものの、資産の一部を現金で引き出すこともできます。
一部を出金するケースでは、お客様の出金希望額をもとに、ETFの売却を行います。その際、売却するETFの銘柄や数量は、ポートフォリオのバランスを整えるように自動で決定されます。なお、相場の変動により売却額が下がったとしても出金希望額を用意できるよう、少し多めに売却を行います。
出金希望額を用意できるよう、
少し多めに資産を売却
出金を行ったうえで、残った現金部分が追加の購入条件を満たしている場合は、出金日の夜(※)に改めてETFの購入を行います。
※米国市場の休場日の場合、翌営業日の夜間に取引が行われます。
出金手続きの前に考えたいこと
資産運用をして損益がプラスになると、利益が出ているうちに出金(売却)したくなることがあるかもしれません。また、損益がマイナスになると「ひとまず出金して、様子を見るべきかもしれない」と不安になり、出金を考えることもあるでしょう。
けれども、出金手続きを始める前に、考えていただきたいことがあります。それは、WealthNaviが「長期・積立・分散」の資産運用だということです。
「長期・積立・分散」は、世界中に幅広く分散投資をして、10年以上の長期で資産を大きく増やすことをめざす資産運用です。1〜2年といった短期で出金してしまうと、長期で期待できる大きなリターンを逃してしまうことになりかねません。
値上がりした資産を売却した場合には税金もかかりますし、一度資産運用をやめてしまうと、いざ再開しようと思ってもタイミングに悩んでしまい、なかなか始められないということもあるかもしれません。
必要なときに、必要な額を出金する。それ以外のときは、あらかじめ決めた方針で淡々と資産運用を続けていきましょう。
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