コラム

[動画で解説] なぜ、値上がりしそうな資産だけに投資しない?

[動画で解説] なぜ、値上がりしそうな資産だけに投資しない?

「値上がりしそうな資産だけに投資したい」というお気持ちは、よく分かります。私自身もそう思うのですが、実際はなかなか上手くいかないものです。

こちらは、WealthNaviで投資をしている7つの資産(米国株・日欧株・新興国株・米国債券・物価連動債・金・不動産)について、2010年から10年間の年間リターンを高いものから順番に並べた図になります。

リターンの順位は毎年バラバラ

資産クラスごとの2010年から2019年の年間リターン

資産クラスごとの2010年から2019年の年間リターン

※各資産クラスに対応するETF(銘柄名)の年次トータルリターン。米国株(VTI)、日欧株(VEA)、新興国株(VWO)、米国債券(AGG)、物価連動債(TIP)、金(GLD)、不動産(IYR)

ぱっと見て、お気づきになることはありませんか?そう、色の並びがバラバラ。リターンの順位は毎年違うのです。ある年にリターンが高かった資産クラスが、翌年もリターンが高いとは限らないということです。

相場を予測して投資する難しさ

たとえば、米国株に注目してみたいと思います。2010年からの10年間は、確かに好調でした。10年間のうち、3年はトップのパフォーマンス。その他の期間も、おおむね上位になっています。7つの資産の中で、相対的にパフォーマンスは良かったと言えます。

2010年~2019年は、米国株が好調だった

資産クラスごとの2010年から2019年の年間リターン

資産クラスごとの2010年から2019年の年間リターン

※各資産クラスに対応するETF(銘柄名)の年次トータルリターン。米国株(VTI)、日欧株(VEA)、新興国株(VWO)、米国債券(AGG)、物価連動債(TIP)、金(GLD)、不動産(IYR)

しかし、2000年からの10年間を見てみると、少し様子が異なります。特に、2000年からの3年間は、 ITバブル崩壊などの影響を受け、米国株は3年連続でマイナスのリターンでした。

米国株がいつも好調とは限らない

資産クラスごとの2000年から2009年の年間リターン

資産クラスごとの2000年から2009年の年間リターン

※各資産クラスに対応するETF(ETF設定前はインデックス等)の年次トータルリターン。米国株:VTI/Wilshire 5000、日欧株:VEA/MSCI EAFE Index、新興国株:VWO/MSCI Emerging Markets Index、米国債券:AGG/Bloomberg Barclays US Aggregate Bond Index、金:GLD/LBMA Gold Price、不動産:IYR/Dow Jones U.S. Real Estate Index

続く2003年からの5年間を見てみると、米国株よりも新興国株や日欧株の方がパフォーマンスが良かったのです。

米国株よりも、新興国株や日欧株が好調だった

資産クラスごとの2000年から2009年の年間リターン

資産クラスごとの2000年から2009年の年間リターン

※各資産クラスに対応するETF(ETF設定前はインデックス等)の年次トータルリターン。米国株:VTI/Wilshire 5000、日欧株:VEA/MSCI EAFE Index、新興国株:VWO/MSCI Emerging Markets Index、米国債券:AGG/Bloomberg Barclays US Aggregate Bond Index、金:GLD/LBMA Gold Price、不動産:IYR/Dow Jones U.S. Real Estate Index

そして、リーマンショック起きた2008年、株や不動産が大幅に下落するなかで、債券や金など、いわゆる“安全資産”が上位になっていたのは、言うまでもありません。

債券などの安全資産が上位になることも

資産クラスごとの2000年から2009年の年間リターン

資産クラスごとの2000年から2009年の年間リターン

※各資産クラスに対応するETF(ETF設定前はインデックス等)の年次トータルリターン。米国株:VTI/Wilshire 5000、日欧株:VEA/MSCI EAFE Index、新興国株:VWO/MSCI Emerging Markets Index、米国債券:AGG/Bloomberg Barclays US Aggregate Bond Index、金:GLD/LBMA Gold Price、不動産:IYR/Dow Jones U.S. Real Estate Index

このように、20年間という期間で見ていただくと、ある時期にリターンが高かったからと言って、その他の期間もずっと好調とは限らないのです。値上がりそうな資産を予測して投資することが、いかに難しいかお分かりいただけたでしょうか。

分散投資の重要性

つい忘れがちなのですが、リターンを高くすることだけを考えて、1つの資産に集中投資するということは、同時に、予想が外れて大きく損をするリスクを抱えていることになります。

WealthNaviでは ETF (上場投資信託)を通じて、株だけではなく債券や金、不動産など、値動きの異なる資産に分散投資しています。

さまざまな資産に、最適な割合で投資

WealthNaviのポートフォリオ(リスク許容度3、2020年10月)

WealthNaviのポートフォリオ(リスク許容度3、2020年10月)

※配分比率は小数第1位を四捨五入しているため、合計は必ずしも100%になりません。

1つの資産に集中することなく分散することで、短期的には大きなリターンを得る可能性は低くなる一方、大きな損失を出すリスクも抑えられるのです。

幅広い分散投資でリスクを抑えながら、長い目で資産を育てていきましょう。

(ウェルスナビ シニア・クオンツ・リサーチャー 吉江 雅史)

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