少しずつ投資についての知識が増えてくると、長期の分散投資をウェルスナビに頼らず自分でやってみたいと思う方もいるかもしれません。しかし、いざご自身で実行しようとすると、一定の手間や専門的な知識が必要になるのも事実です。
今回はウェルスナビでの投資をご自身で実行しようとすると具体的にどんなことが必要なのか、主要なポイントに絞って解説します。
何にどんな割合で投資するかを決める
まず、何に投資すべきかを決めます。ここでいう「何に」とは、米国株や債券、金、不動産など、大まかな資産の分類である「資産クラス」のことです。ウェルスナビでは上記の4つのほか、日欧株と新興国株を加えた6つの資産クラスに投資しています。
次に、選んだ資産クラスにどんな割合で投資するか(配分比率)を決めます。ご自身がどれだけリスクを取ることができるのかを考えたうえで、投資期間や投資目標を明確にし、各資産クラスの期待リターンやリスク水準、相関関係を分析し、最適な組み合わせを見つける必要があります。そのうえで、実際に投資する銘柄を選定します。
資産クラス、配分比率など決めるべきことがたくさんある
ウェルスナビなら、5つの質問に答えるとリスク許容度が診断され、お客様が取ることのできるリスクに応じた最適な資産配分が決まります。また、投資対象銘柄の選定もウェルスナビが行います。
参考コラム:最適ポートフォリオって何ですか?
決めたとおりの資産配分になるように投資銘柄を買う
ウェルスナビでは各資産クラスにETF(上場投資信託)(※1)を通じて投資しています。ここでは、ウェルスナビのリスク許容度3と同じ資産配分を目指し、ウェルスナビが実際に投資しているVTI(米国株)、VEA(日欧株)、VWO(新興国株)、AGG(債券)、IAU(金)、IYR(不動産)の各ETFを保有すると決めた場合を考えてみましょう(※2)。
これらのETFは市場で1口単位で買うことができます。たとえばVTI(米国株)の市場価格は1口あたり約328ドルのため、VTIの購入だけでも約5万円の資金が必要です(※3)。
次の表に、各ETFを1口買うために必要な最低購入金額をまとめています。それぞれのETFで1口購入するために必要な金額は異なることが分かります。
ETFを通じて分散投資をするためにはまとまった資金が必要
ウェルスナビで投資しているETFの1口あたりの金額(単価)(※3)
また、実際に希望する配分比率になるように、「何をいくら買えばよいか」という計算も自分でしなければなりません。
単価の異なるETFを計画した割合に近づけるようにすると、さらに多くの費用が生じます。6つのETFをリスク許容度3の配分比率を目指して購入する場合、たとえばVTI(米国株)なら4口(約19万円)、VEA(日欧株)なら10口(約9万円)が必要になり、すべてを合わせると約52万円の資金が必要です(※3)。
こうした資金面の制約を解消するため、ウェルスナビでは「ミリトレ(少額ETF取引機能)」を導入しています。ミリトレではETF1口を1000分の1単位で取引でき、入金額が1万円でも最適な資産配分を実現できます。お客様が入金した金額に応じて、決められた比率を目指して自動で資産を購入します。
ウェルスナビは1万円でも最適な配分で資産を買える
ミリトレを活用した米国株の購入イメージ
資産配分を維持する
長期の資産運用では、相場の変動によって時間の経過とともに資産のバランスが変わってしまいます。バランスが崩れた場合、最適な資産配分に戻す売買(リバランス)が必要になります。しかし、売買する銘柄を正確に計算する作業は非常に複雑になります。
リバランスをご自身で行う場合には、まず保有する銘柄の現在の価格を把握した上でリバランスの要否を判断することから始まり、売買金額や数量を計算して自分で証券会社に発注、約定まで見届ける、という一連の作業が必要です。常に資産のバランスを確認し、タイミングよくリバランスするためには、時間も手間もかかるといえるでしょう。
リバランスを自分で行うのは手間がかかる
ウェルスナビの自動リバランスと、自分でリバランスをした場合の比較
ウェルスナビでは、積立や追加入金によって新たに資産を買うときには、そのときの資産の状態を確認し、何をどれだけ買えばバランスが整うかを計算して資産を購入します。また、半年に一度や、相場が急激に動きバランスが大きく崩れた際にも、必要に応じて自動で資産を売買するリバランスを実施しています。
最適な資産の割合を見直す
運用を開始した時点では最適だった資産配分や投資対象銘柄が、その後も最適であり続けるとは限りません。そのため長期の資産運用では、資産配分や投資対象銘柄の定期的な更新・見直しが必要です。ご自身で行う場合には、あらかじめルールを決めたうえで、一定の間隔で実施することが欠かせません。
ウェルスナビでは年1回、最適な資産配分(最適ポートフォリオ)の更新や投資銘柄の見直しを行っています。これにより、金融市場が変化しても常に最適な資産配分、ウェルスナビが最良と考えるETFによる資産運用を継続いただけます。
参考コラム:最適ポートフォリオって何ですか?
おわりに
ウェルスナビで行っている長期の分散投資をご自身で実行するには、多くの専門知識と継続的な管理が必要になります。資産運用にはさまざまなプロセスがありますが、ウェルスナビはそのすべてを自動化し、ご提供しています。
ウェルスナビの資産運用についてさらに詳しく知りたい場合はぜひこちらをご覧ください。
※1 ETFとは、証券取引所で取引される投資信託の一種です。一般的な投資信託より低コストなものが多く、長期投資に適した金融商品であると考えられます。また、米国株など特定の資産クラスの全体的な値動きに連動するように作られたものが多く、少ない銘柄で国際分散投資を実現することが可能です。
※2 ウェルスナビでは、5つのリスク許容度ごとに最適な資産配分の割合を計算して各ETFに投資しています。ウェルスナビの投資対象ETFの一覧と各ETFの詳細についてはこちらをご覧ください。また、リスク許容度ごとの最適な資産配分の割合はこちらからご確認いただけます。
※3 金額・銘柄は2025年9月30日時点。また、為替は1ドル=147.96円で計算。
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