コラム

新NISAは、利用状況に応じて手数料を「0.693%~」に抑えられる?

新NISAは、利用状況に応じて手数料を「0.693%~」に抑えられる?

「おまかせNISA」における新NISA口座の手数料は、最大で預かり資産の年率1%(税込1.1%)です。しかし、お客様一人ひとりのご利用状況によっては、これよりも低くなるケースがあります。たとえば、自動積立のみで入金いただいた場合の試算では、リスク許容度に応じて年率0.63~0.67%(税込0.693~0.733%)(※1)となります。

本コラムでは、ウェルスナビのお客様のうち、68%の方がご利用している自動積立(※2)について、新NISAで実際にご負担いただく手数料のイメージをお伝えします。手数料の仕組みそのものについてはこちらのコラムで詳しく説明していますので、あわせてご覧ください。

自動積立で入金すると手数料を抑えられる

自動積立で入金すると手数料を抑えられるのはなぜでしょうか。その仕組みをご理解いただくため、まずは以下の図をご覧ください。

新NISAの自動積立は2つの非課税枠で資産を購入する

新NISAの自動積立は2つの非課税枠で資産を購入する

新NISAでは、1つのNISA口座の中に併用可能な「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つの非課税枠があります。新NISAに対応した「おまかせNISA」で自動積立をご利用いただくと、リスク許容度ごとに定められた割合に従い、両方の枠で資産を購入します(※3)。
「つみたて投資枠」だけを指定して取引することはできません。

ここでのポイントは、「おまかせNISA」では2つの枠の手数料がそれぞれ異なるという点です。具体的には、「つみたて投資枠」の手数料はゼロ、「成長投資枠」ではリスク許容度に応じて年率0.7〜1%(税込0.77~1.1%)をご負担いただきます。

新NISAの手数料体系

新NISAの手数料体系

新NISAでは制度上、「つみたて投資枠」を利用できるのは積立投資だけです。「つみたて投資枠」は手数料がゼロなので、自動積立を利用して両方の枠で資産を購入すれば、NISA口座全体にかかる手数料は最大の年率1%(税込1.1%)よりも下がります。

以上をもとに、自動積立だけで入金した際のNISA口座全体の手数料を試算すると、先ほどお伝えした通り、リスク許容度ごとに年率0.63~0.67%(税込0.693~0.733%)となります。これを表にすると、以下の通りです。

新NISAでは自動積立により手数料が抑えられる

リスク許容度ごとの手数料(年率)

新NISAでは自動積立により手数料が抑えられる

100万円を自動積立で入金したらどうなる?

ここからは、より手数料のイメージが湧くように具体例を挙げて説明します。

たとえば、リスク許容度4と5の方が自動積立で100万円を入金し、その後1年間運用したとしましょう。

新NISAの手数料イメージ

自動積立で100万円を投資し、その後1年間運用した場合(リスク許容度4、5)

新NISAの手数料イメージ

※自動積立のみの入金で、入金後に「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の残高が変わらなかった場合の試算。相場の変動により資産評価額が変動した場合、新NISA口座全体の手数料も変動します。試算はあくまでイメージであり、実際の運用においては差異が生じる可能性があります。

リスク許容度4と5の場合、自動積立では「つみたて投資枠」に1/3、「成長投資枠」に2/3の割合で入金されます(※4)。資産の購入後、相場の変動が無かったと仮定すると、つみたて投資枠の残高は33万3,333円、成長投資枠の残高は66万6,667円です。

このうち、前者の33万3,333円には手数料が掛からず、後者の66万6,667円には1%(税込1.1%)分の年間手数料がかかります。1%(税込1.1%)を金額に換算すると、6,666円(税込7,333円)です。

この6,666円(税込7,333円)を、新NISA口座にある資産全体(100万円)に対する手数料率として計算すると、年率0.67%(税込0.733%)になります。

ちなみに、ここで説明したのは、あくまでも新NISA口座の手数料です。通常の口座や、2023年までのNISA口座でも資産をお持ちの場合には、それぞれの口座ごとに計算された手数料の合算をご負担いただきます。

通常の口座と2023年までのNISA口座の手数料は、これまでと同じく預かり資産の年率1%(税込1.1%)です。この点はご注意ください。

手数料も大事だが、より大切にしたい「自分に合った資産運用」

今回のコラムでは、自動積立をご利用の場合に新NISA口座の手数料がどうなるのか、おおまかなイメージを見てきました。手数料は最大で預かり資産の年率1%(税込1.1%)ですが、ご自身の運用方針などと照らし合わせると、「実際に負担する手数料はもっと低くなりそうだ」と思われた方もいるのではないでしょうか。

最後に1つ、お伝えしたいことがあります。それは、手数料は安いに越したことはないけれど、手数料ありきで資産運用を考えることはおすすめできない、という点です。

たとえば、手数料を起点にリスク許容度を変更したり、入金方法を考えたりした場合、本来の「自分に合った資産運用」から離れてしまう可能性があります。

ご自身にとって最もふさわしい資産運用を意識しながら、目標の達成を目指しましょう。

(注)預かり資産全体で3,000万円を超える部分の手数料は0.5%になります(現金部分を除く、年率・税別)。なお、「つみたて投資枠」には手数料がかかりません。手数料とは別にETF保有コストの実質的なご負担があります。

※1 自動積立のみの入金で、入金後に「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の残高の割合が変わらなかった場合の試算。相場の変動により資産評価額が変動した場合、新NISA口座全体の手数料も変動します。
※2 2023年6月30日時点。預かり有価証券の残高がある口座数のうち、積立設定のある口座数の割合(小数点第1位を四捨五入)
※3 「おまかせNISA」の自動積立では、「つみたて投資枠」で米国株、「成長投資枠」では全ての資産クラスを購入しながら、全体で最適な資産のバランスを実現します。リスク許容度ごとに最適な資産のバランスは異なるため、リスク許容度ごとに2つの枠での購入割合が異なります。制度対応上、「つみたて投資枠」での資産の購入は毎月10万円程度までとしています(ボーナス時の加算による購入を除く)。また、非課税枠を上限まで使用した後は、通常の口座で資産を購入します。ETFは1円単位で金額を指定して購入できないため、購入時の価格や買い付けできる数によっては、買付額に若干の増減が生じる可能性があります。
[つみたて投資枠での購入にまわす割合]
・リスク許容度1:10%
・リスク許容度2:20%
・リスク許容度3:30%
・リスク許容度4:3分の1
・リスク許容度5:3分の1
※4 ETFは1円単位で金額を指定して購入できないため、購入時の価格や買い付けできる数によっては、買付額に増減が生じる可能性があります。

おまかせNISAのお申し込みを検討されている方

  • 「おまかせNISA」を利用するには、ウェルスナビの口座開設が必要です。
  • ウェルスナビの口座開設がお済みの方は、ログイン後の「おまかせNISA」メニューよりお申し込みいただけます。
コラムに関する注意事項
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