日々、金融市場ではさまざまな出来事があります。短期的には、リターンは上がったり下がったりを繰り返すこともあります。しかし、長期投資においては、短期的な値動きを過度に気にするべきではありません。日々、価格は変動しますが、本質的な価値は、より長い時間をかけて変化していきます。
世界経済は、金融危機を乗り越えて成長を続けてきた
たとえば、ある企業の生み出すサービスが多くの人に使われ、その企業がだんだんと成長し、株価も上がっていくとします。その企業の株式を持ち続けていれば、長い目で見返りを得られます。単純化すると、これが投資で狙うリターンです。
そのうえで、ウェルスナビの「長期・積立・分散」では、株式のほか債券や不動産など、世界中の投資対象に幅広く投資をします。実質的に世界経済全体に投資していると言え、世界経済の中長期的な成長がリターンの源泉になります。10年、20年単位の中長期において世界経済が成長することが重要で、長期投資では、短期的な値動きを重視する必要はありません。
過去30年を振り返ると、世界経済は何回もの金融危機を経験してきました。リーマン・ショックやコロナ・ショックといった世界的な経済危機で、相場が大きく下落したこともありました。しかし、世界経済の成長率を見ると、世界経済は危機を乗り越えて、成長を続けてきました。
世界経済は過去30年間で約4倍に成長
※IMF「世界経済見通しデータベース」をもとに当社作成(2023年4月)
世界経済が成長していた過去30年の間、もしも「長期・積立・分散」の資産運用を続けることができていたとしたら、資産を大きく増やすことができました。
「続ける」ことで金融危機を乗り越えて成長
1992年から30年間の運用シミュレーション
※当該運用パフォーマンスは過去データに基づき計算されたものであり、将来の運用成果等について示唆・保証するものではありません。(前提条件はこちら)
これからも、世界経済は成長を続けると考えられる
過去を振り返ると、世界経済全体に投資することは合理的な行動でした。それでは、今後はどうなるでしょうか。
今後も世界経済は成長するかどうか
※IMF「世界経済見通しデータベース」をもとに当社作成(2023年4月)
結論として、「長期・積立・分散」の資産運用の有効性は今後も変わらないと考えられます。
まず、世界全体を見ると、今後も人口は増え続けます。日本だけを見ると、2008年をピークに人口は減少に転じましたが、世界の人口は2008年から2024年までに約13億人(約1.2倍)増加しました(※1)。
さらに、テクノロジーの力によって、一人当たりの労働生産性は高まることが予想されます。テクノロジーが進化することで、一人ひとりが生産できるモノやサービスの価値が高まっていくはずです。
このように、人口が増え、テクノロジーによって生産性が高まることで、世界経済は今後何十年もの間、成長を続けると考えるのが合理的です。短期的には相場は上げ下げを繰り返しますが、世界全体に幅広く分散して投資を続けることで、長期的には資産を増やすことを目指せます。
短期的な相場の変動に一喜一憂せず、長期的な目線で資産運用に取り組んでいきましょう。
※1 総務省統計局「世界の統計2024」によると、世界の人口は2008年の68億人から2024年には81億人に増加、2050年には97億人に増加する見込みです。
※シミュレーションの前提条件は以下の通りです。
・1992年1月末に100万円で運用開始し、翌月から2022年1月まで毎月末に3万円ずつ積立投資
・2017年4月時点のWealthNaviのリスク許容度3の推奨ポートフォリオ(米国株30.6%、日欧株21.5%、新興国株5.0%、米国債券29.1%、金8.8%、不動産5.0%)で毎月末にリバランスした想定で試算
・年率1%(税込1.1%、ただし消費税率は時期により適用される税率を適用)の手数料控除後
・分配金や譲渡益にかかる税金は考慮せず
・ETFの分配金は権利落ち日に再投資
・ETF設定前の期間は、当該資産クラスに対応するインデックス等のデータを利用、ただしETF経費率を控除 (米国株:Wilshire 5000、日欧株:MSCI EAFE Index、新興国株:MSCI Emerging Markets Index、米国債券:Bloomberg US Aggregate Bond Index、金:LBMA Gold Price、不動産:Dow Jones U.S. Real Estate Index)
・Refinitivのデータに基づきWealthNaviにて作成
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