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入金するときに「為替」はどの程度気にすればよいか?

入金するときに「為替」はどの程度気にすればよいか?

お客様より「なるべく円高になるのを待って投資したら良いのか?」というご質問をいただくことがあります。それに対し、ウェルスナビとしては、「為替レートを気にしすぎず、投資すること」をお勧めしています。今回はその理由についてご説明します。

為替レートの先行きを言い当てるのはプロでも困難

理想的には、相場が下落してその後上昇に転じるタイミングで投資をしたいところですが、そのような見極めを行うことは実際には非常に困難です。為替は各国の物価や中央銀行の金融政策、政治に加えて、海外での戦争や自然災害などあらゆる影響を受けます。

過去に投資のプロと言われる人たちの間で「円高になるだろう」と予測されていても、逆に円安に進んだこともありました。このように為替レートの先行きを正確に言い当てることはプロでも難しいと言われています。

待ちすぎて投資を開始するタイミングを逃がすことを避けるべき

円高になるのを待ったとしても、実際には円安方向に為替が動いたり、為替が動かなくても株価が上昇してしまうことがあります。そのため、結局は今より不利な時期に投資をしてしまったり、ずっと追加投資をできない可能性があります。

もし期待した通りに円高になったとしても、「まだまだ円高が進むのではないか」と考えてさらに先送りしているうちに円安に戻ってしまい、結局は投資を開始するタイミングを逃すというのもよくある話です。短期売買をするなら相場の見極めが重要ですが、長期投資においては、早めに余裕資金を投資にまわしていくことが大切です。

為替の変動があっても、長期投資では開始タイミングの影響は小さくなる

ウェルスナビが提供するグローバルな分散投資は、世界中の株式や債券などへの投資を通じて、世界経済の成長とともにお客様の資産が長期的に成長してゆくことを目指します。そこで期待されるリターンは、10年単位で見るとプラス数十%やさらに高い水準です(もちろん投資なので逆にマイナスとなる可能性もあります)。投資開始のタイミングを多少遅らせることで得られるかもしれない数%のリターンの差(プラスかもしれないしマイナスかもしれません)は、時間の経過とともに相対的に小さくなってゆくでしょう。

為替の変動に対しては、「積立投資」が有効な投資手段

もし「今後の円高が心配で投資に踏み切れない」ということであれば、投資予定額を一度に投資するのではなく、複数回に分けて投資する「積立投資」が有効です。投資した後に為替が円高に動いた場合も「有利に追加投資できるチャンスがきた」と思うことができ、心理的なハードルを下げることができるのではないでしょうか。

ウェルスナビには自動的に毎月一定額を銀行口座から引き落として投資を行う「自動積立機能」があります。毎月の入金の手間もかからず、時間の経過とともに少しずつ崩れてゆく資産配分を最適な状態に戻すリバランス効果もあります(特許取得済)。相場動向を見て躊躇してしまうことなく着実に投資額を積み上げるために有効な機能です。

おわりに

今後数日や数ヶ月の相場動向を予想することは、短期売買を行う場合には重要かもしれません。しかし資産をじっくり育てる長期投資においては、短期的な相場動向にとらわれずに、早めに余裕資金を投資にまわしていくことをお勧めします。その際には、為替の変動への対処としても、「積立投資」を組み込むことが有効な手段となりますので是非ご活用ください。

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