コラム

創業3周年を迎えて ~CEO柴山和久インタビュー~

創業3周年を迎えて ~CEO柴山和久インタビュー~

2018年4月25日

2018年4月28日、ウェルスナビは創業3周年を迎えます。この3年の間に、ロボアドバイザー「WealthNavi」をリリースし、働く世代を中心とする多くの方にご利用いただいています。3周年を迎えるにあたっての思い、これから実現していきたいことについて、CEO柴山和久に聞きました。

これから実現していきたいことについて、CEO柴山和久に聞きました。

――ウェルスナビを創業した日、どんなビジョンを抱いていましたか。

私がウェルスナビを創業したのは、日本で働く世代の誰もが、世界の富裕層と同じ水準の資産運用を行える社会を作りたかったからです。この思いは、創業から3年経った今も変わっていません。

創業前、私はマッキンゼーで、資産10兆円規模のウォール街の機関投資家をサポートしていました。ノーベル賞の受賞者が提唱した投資理論に基づくアルゴリズムをベースとした資産運用システムを作っていたのですが、アルゴリズムはいわば数式ですから、10兆円でも100万円でも同じように使えるはずだと気づきました。

同じ頃、米国人の妻の両親が、専門家に資産運用を任せ、若い頃から「長期・積立・分散」の資産運用を続けてきたことを知りました。年齢も学歴も職歴もそれほど変わらないのに、給与を銀行預金に委ねてきた私の両親と、資産運用を続けてきた妻の両親では、資産に10倍もの差がありました。もし私の両親が、妻の両親と同じように資産運用をしていれば、今の何倍も豊かになっていたはずだと思いました。

こうした二つの経験が原動力となって、ウェルスナビを創業することにしたのです。

あったのはプロトタイプだけ

2015年4月28日、会社の登記を終えた私は、一人で友人の起業家のオフィスに間借りしていました。

あったのは、プロトタイプとビジョンだけ。プロトタイプは、自ら渋谷の「Tech:Camp」に通ってプログラミングを学び、同級生や講師の手を借りて作りました。いくつかの質問に答えるとリスク許容度、ポートフォリオ(資産の組み合わせ)、過去・将来のシミュレーションが出るというものです。その後、プロトタイプのURLをベンチャーキャピタルに送ったことがきっかけで最初の出資が決まり、「資産運用で働く世代を豊かにしたい」というビジョンに共感してくれるメンバーが集まってきてくれました。

これから実現していきたいことについて、CEO柴山和久に聞きました。

創業の想いを共有する輪

――この3年を振り返って、創業当時、想像していなかった出来事はありましたか。

ほぼすべて、です。起業するまでの仕事では、前例やベストプラクティスを学ぶことで方向性を出すことができました。私の場合、財務省では、過去の政策や他国の制度を参考にし、マッキンゼーでは顧客やマーケットのデータを分析していました。

ところがウェルスナビの起業にあたっては、前例を参考にするわけにはいきません。日本では2017年がロボアドバイザー元年と言われています。起業当時、私は「ロボアドバイザー」という言葉を知らず、「オンラインのウェルスマネジメントサービスを作る」と周囲に説明していたほどです。

先行するサービスがない。マーケットのデータがない。こうした状況でチームを作り、マーケットを育てていくというのは私にとって未知の経験でした。

この3年でWealthNaviを作るチームができ、金融機関やベンチャーキャピタルなどのサポートも受けられるようになりました。SBI証券、住信SBIネット銀行、全日本空輸、ソニー銀行、イオン銀行、横浜銀行と、提携パートナーも増えています。創業の想いを共有できる輪が広がってきています。

「普及」のスタート地点が見えてきた

――次のステージではどんなことを実現していきますか。

3つの側面からお伝えしたいと思います。

一つ目は、お客様です。6万人を超えるWealthNaviのご利用者のうち、9割が20~50代の働く世代の方々です。足元では「資産運用が初めて」という方にもサービスが広がっており、それに合わせて、お客様とのコミュニケーションの内容や頻度を変えつつあるところです。

二つ目は、ロボアドバイザー「WealthNavi」のサービスです。「長期・積立・分散」の資産運用を安心して続けていただける、最低限の機能はそろいました。今後、サービスや機能の改善を続け、世界で最も優れたロボアドバイザーを目指していきたいと思っています。

最後に、チームです。ウェルスナビはこの4月に15人のメンバーを迎え、約80人体制になりました。それに先立ち、ミッション・ビジョン・バリューをアップデートしました。チームが大きくなるフェーズでこそ、創業時の志を忘れずに進化し続けなくてはなりません。

WealthNaviの預かり資産は16年末時点で約10億円でしたが、18年4月に700億円を超えました。「2020年に預かり資産1兆円」という目標を実現したとき、「長期・積立・分散」の資産運用を日本で普及させるスタート地点に立てると思っています。

「普及」のスタート地点が見えてきた

――WealthNaviをご利用の皆さんへ、メッセージをお願いします。

まず、創業間もなく、未だ成長フェーズにある「WealthNavi」を選んで、資産を育てていただいていることに心より感謝します。

WealthNaviは、ETF(上場投資信託)を通じて世界中の資産にバランスよく投資し、長い目でリターンの最大化を目指しています。お客様にも、ぜひ長い目でWealthNaviの資産運用を見守っていただきたいと思っています。

働く世代を豊かに

相場が大きく動けば、WealthNaviのパフォーマンスにも影響があります。金融工学を勉強する前、いち個人投資家であった私は、相場の変動に一喜一憂していました。私がそうだったからというわけではありませんが、このような感情は人間としてとても自然だと思います。

ただ、一時的なパフォーマンスのよしあしは、WealthNaviの本質ではありません。大切なのは、短期的に資産が増える(減る)ことではなく、長い目で着実に資産を育てることです。この2月には米国株が急落し、WealthNaviのパフォーマンスにも影響がありましたが、WealthNaviをご利用中の98.7%の方に資産運用を続けていただきました(※)。

WealthNaviは、お客様が「長期・積立・分散」の資産運用をしっかりと続けていただくためのお手伝いをします。そしてお客様と一緒になって、「長期・積立・分散」の資産運用を日本に普及させ、働く世代が豊かになれる社会を実現したいと考えています。

※2018年2月4日時点での全運用者のうち、18年2月9日13時集計時点での運用継続者の割合(運用停止予定者も運用停止者として計算)

口座開設の流れ

ページトップへ