まとめ
- 積立投資であれば、相場が下がって元に戻るだけでプラスのリターンを得られる
- なぜなら、株価が下がったときに買った株は、株価の回復で値上がりしリターンを生むから
- 積立のメリットを生かすため、相場が下がって苦しいときも続けることが大切
積立投資は、相場が下がったときこそ淡々と続けることが大切です。
具体的な相場の例を使って考えてみましょう。
株価下落時にも「積立」をしていれば、元に戻るだけでプラスに
1月に1万円だった株価が、3カ月間下落して7000円になり、その後は上昇に転じて12月に1万円に戻った例を考えてみましょう(※)。
株価の動き(3カ月間下落し、その後8カ月かけて回復)
株価は、元の1万円に戻っただけです。
では、この時期に毎月10万円ずつその株への積立投資を続けていたら、12月時点で資産はどうなったでしょうか?
積立をしたタイミング(株価が下落し、その後回復するまで毎月積立を行った)
12月までに積み立てた額の累計は120万円です。それに対し、12月時点での資産は約141万円(+17%)に増えました。株価は下がって元に戻っただけですが、その間に積立をすることで資産を増やすことができました。
どうしてこのような結果になったのでしょうか。
その理由は、株価が下がっていた2月から11月の間、積立によって株を安く買うことができたからです。この間に買った株は、12月に株価が1万円に戻ったことですべて値上がりしています。この値上がり益によって、12月のリターンはプラスになりました。
相場が下がるときは、積立によって割安に投資できるチャンスです。こうしたときこそ、積立をお勧めします。
苦しい時期も「積立」を
ただ、最終的にはプラスになったものの、その過程は苦しかったはずです。株価が下がっていく中で、マイナスが拡大し続けていたからです。
毎月のリターンの推移
相場が底を打った4月には、それまでに投資した資金が約6万5000円も目減りしていました。このまま積立を続けてよいか、迷っていたかもしれません。
しかし5月からは状況が徐々に改善しました。割安な時期に積み立てていた分、相場上昇の恩恵を大きく受けることができました。7月にはリターンがプラスになり、最終的には約21万円のプラスになりました。
相場が下落しているときに苦しいからといって積立をやめてしまうと、せっかくの安い価格で買う機会を減らすことになり、積立のメリットを生かせなくなってしまう可能性があります。
相場が下がって苦しいときも、投資を控えるのではなく、積立を続けることをお勧めします。
※株価は1月から4月まで毎月1000円ずつ下落、その後12月まで375円ずつ上昇したという設定です。また、指定した金額で単元未満株を買えるものとします。取引にかかる手数料は考慮していません。
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