まとめ
- 過去30年を振り返ると、株価の大きな下落は必ず終わりを迎え、その後大きく上昇してきた。
- 下落のタイミングで資産運用を始めても途中でプラスに転じ、大きなリターンを得ることができた。
- もし「最初の1年」がマイナスでも長期投資をやめず続けるほうがいい。
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株価が急落してリターンがマイナスになると、「失敗した」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、WealthNaviのような「長期・積立・分散」の資産運用であれば、そのように感じる必要はありません。
世界全体の株(世界株※)に長期投資していた場合のパフォーマンスを見てみましょう。
相場の下落は必ず終わり、力強く上昇してきた
株価はこれまで上昇と下落を繰り返しながら、大きく上昇してきました。世界株への投資を1990年から続けていた場合、資産は約30年間で6倍以上になりました。
世界株に投資したら資産は約30年で6倍に
世界株のパフォーマンス(配当込)

株価が上がっていた時期(水色)と、下がっていた時期(白色)に分けて見てみましょう。
株価が上がっていた時期と下がっていた時期

(注)「株価が下がっていた時期」は世界株の価格が直近の最高値から20%以上下落した時期とし、それ以外を「株価が上がっていた時期」としています。
ここから言えることは二つあります。
一つは、株価の大きな下落はよく起こるということです。ここで示した約30年の間に、20%以上の下落は8回ありました。下落の期間は2カ月のこともあれば、2年半続くこともあり、いつ底を打つか正確に予測することは困難でした。
もう一つは、下落は必ず終わりその後大きく上昇してきたということです。株価が下がった時期よりも上がった時期のほうが長く力強く続いたため、資産は6倍以上に増えたのです。
「やれやれ売り」はもったいない
リターンがしばらくマイナスになった後、プラスに戻ったタイミングで資産を売ってしまうケースを「やれやれ売り」と言います。
しかし、やれやれ売りによって長期投資を止めてしまうのはとてももったいないことです。世界中に分散投資をしていれば、1年や2年といった短期でマイナスでも、20年30年という長期で見ると、大きなプラスが期待できるからです。
株価の大きな下落はよく起こるため、始めたときが下落のタイミングだったということはよくあります。こうした場合、資産がどんどん目減りするので、資産運用に後ろ向きになりがちです。プラスに戻ったときに、とりあえず利益を確保しようとするやれやれ売りが起こりやすくなります。
最初の1年間で大きな下落を経験したケースを見てみましょう。

このケースでは、2015年7月末から世界株への投資を始めました。その後約5年間で資産は大きく伸びていますが、最初の1年間は苦しいものでした。
世界全体の株に2015年7月末から1年間投資した場合のパフォーマンス

資産運用を始めてすぐに資産がどんどん目減りし、数カ月で10%を超えるマイナスになりました。リターンがようやくゼロに戻ったのは1年後でした。最初の1年だけを切り出すと、「やれやれ売り」をしたくなる心理もわかるのではないでしょうか。
しかし、投資を続けていればリターンは大きくプラスになりました。この後持ち続ければもっと大きなリターンを得ることも期待できます。ですから、やれやれ売りによって長期投資を止めてしまうのはもったいないことです。

株価の大きな下落はこれまでに何度も起こっており、珍しいことではありません。資産運用のゴールにいたる道は曲がりくねっており、最短ルートではたどり着けないものです。始めてしばらくマイナスだったとしても、それは資産運用の失敗ではありません。
WealthNaviは短期的なマイナスのリターンを受け容れることで長期で資産を大きく成長させることを狙うサービスです。長い目で資産運用を続けていきましょう。
※世界株として、MSCIオールカントリー・ワールド・インデックスの月次データを1989年末を100としたものを使用。手数料や税金は考慮していない。両端の年月を明記している図版を除き、各図版で示している期間は1990年1月から2020年4月までの約30年間。
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