世界的に相場が不安定な状況が続いています。この市場環境を考える重要なキーワードとして世界的な物価の上昇があります。物価の動向と、物価の上昇を抑えようとする中央銀行の金融政策や経済活動への影響への注目が高まっており、物価の統計や金融政策などで相場が動きやすくなっています。
「短期」と「長期」で分けて考える
資産運用を始めたばかりの方は、相場の変動の大きさに驚くことがあるかもしれません。こうしたときにウェルスナビからお伝えしたいのは、「短期」と「長期」で分けて考えるという点です。
数ヶ月や1年程度の「短期」で見ると、相場が大きく下がったときもあります。2008年のリーマン・ショックや2020年のコロナ・ショックの期間だけを取り出すと、株式のリターンは大きなマイナスになっていました。
「長期」で見ると、相場はショックから回復し、資産を持ち続けていれば、リターンはプラスになっています。ただ、相場が下落から上昇に転じるタイミングを正確に言い当てることは誰にもできないため、短期的な下落を避けて上昇する時だけ資産を持つことは非常に困難です。10年、20年という長期の資産運用においては、資産を持ち続けることをお勧めします。
不安定なときこそ積立投資を続けることが大切
相場が大きく動いているときにこそ、積立投資を淡々と続けることが大切だと考えています。相場が下がり、その後に回復すれば、下がったときに買った資産は相場が元の水準に戻るだけでプラスのリターンを生みます。
相場が下がったときには「資産を割安に買える機会」と捉える方もいます。追加投資をする場合、投資した後に短期でさらに相場が下がっても後悔せずに「いずれ回復するだろう」と考えることができるかがポイントです。ご自身にとって無理のない方法で「長期・積立・分散」の資産運用を続けていきましょう。
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