2026年5月12日時点の情報をもとに内容を更新しています。
世界的にスタンダードな資産運用とはどんなものでしょうか? 今回のコラムでは、世界最大級のファンドがどんな運用をしているのかについて、詳しくご紹介します。
例に挙げるのは、運用する資産が300兆円以上と世界最大級の「ノルウェー政府年金基金」。数百人の資産運用の専門家が運営に携わっています。
ノルウェー政府年金基金は、国民の将来の生活を支える大切な政府財源として、リスクを抑えながら、じっくりと資産を育てることを目標にしています。北海油田から得られる石油や天然ガスの収入を元手に、1998年から運用を続けてきました。
いったいどのような運用をしているのでしょうか。
世界最大級ファンドの資産運用とは?
ノルウェー政府年金基金が行っているのは、「長期・積立・分散」の資産運用です。
原油収入を定期的に積み立て、投資対象を世界中に分散しながら、長期的な視点で運用しています。ポートフォリオ(資産の組み合わせ)を見ると、世界中の株式や債券、不動産に幅広く、分散投資をしていることがわかります。
世界最大級ファンドは「長期・積立・分散」
ノルウェー政府年金基金のポートフォリオ(2025年12月末現在)

※配分比率は小数第1位を四捨五入しています。
こうして分散投資をしながら、短期的なマイナスのリターンを受け入れつつ、長期的なリターンの最大化を目指していると言えるでしょう。
ポートフォリオは、相場の動きに合わせて頻繁に変更されることはありません。相場が急落したとしても、資産の大部分を売って現金化するといったことはなく、あらかじめ決められた方針に従い淡々と運用を続けます。
ウェルスナビが行っているのも、「長期・積立・分散」の資産運用です。ポートフォリオは、世界最大級のファンドであるノルウェー政府年金基金と似ています。
ウェルスナビも「長期・積立・分散」
ウェルスナビのポートフォリオ(リスク許容度3、2026年5月12日時点)

※配分比率は小数第1位を四捨五入しています。
ウェルスナビの場合は株式、債券、不動産に加え、金にも分散投資をしています。
長期的なリターンの最大化を目指す
数百人もの資産運用のプロが運用しているノルウェー政府年金基金のパフォーマンスは、つねにプラスなのだろうと思う人もいるかもしれません。1年ごとのリターンを見てみましょう。
運用をスタートした1998年から2025年までの28年間のうち、6年はマイナスのリターンになっています。世界最大級のファンドであっても、リターンがつねにプラスというわけではないのです。
過去28年間のうち6年はマイナスのリターン
ノルウェー政府年金基金の1年ごとのリターン

続いて、1年ごとのリターンではなく、長期のリターンを見てみましょう。1998年から2025年までの累積パフォーマンスは、約6倍(平均すると年6.6%)」と大きなプラスになりました。リーマン・ショックが起こった2008年には大きく資産を減らしていますが、長期で見ると、その影響は限定的だったことがわかります。
長期的なリターンの最大化を目指している
ノルウェー政府年金基金の運用パフォーマンス(累積)

ウェルスナビで資産運用をしていてリターンがマイナスになると、「このまま続けていていいのか」と不安に感じる方もいるかもしれません。相場が急落すると、特にそう感じるのではないでしょうか。
しかし、「長期・積立・分散」の資産運用は、すべての年でリターンがプラスになるものではありません。10年、20年という運用期間トータルで大きなプラスのリターンを狙います。
「長期・積立・分散」による資産運用では、景気の一時的な悪化などによって短期的にリターンがマイナスになったとしても、決して失敗ではありません。長期的なリターンの最大化を目指し、10年、20年と長い目で淡々と資産運用を続けることが大切です。
- (注)ノルウェー政府年金基金のデータについては、同基金が公表している ”Annual report 2025”(2026年2月発行)より引用、文中のグラフは当該データをもとに当社にて作成











