コラム

相場の動きに不安を感じたら?

相場の動きに不安を感じたら?

「長期・積立・分散」の資産運用を続けていると、相場は上がったり下がったりを繰り返すため、ご自身の資産が増えるときもあれば、減るときもあります。

資産運用を始めたばかりの方は、リターンがマイナスになったときに「このまま続けていたら、もっと損するかもしれない」「ひとまず出金して、様子を見るべきかもしれない」と不安に思うこともあるでしょう。

そのような場合には、どうしたらよいでしょうか?過去の相場の動きを振り返りながら、長期で大きなリターンを狙う資産運用においては、どのような行動をとるべきなのかを考えてみたいと思います。

資産運用をやめてしまったら、どうなった?

こちらは、アメリカの株価(S&P500指数(配当込))の推移をグラフにしたものです。2008年1月末を100とした場合、同年10月の時点で株価は71まで(約30%)下落しました。さらに、翌年3月には、当初の約半分となる51まで下がりました。

ご存知の方も多いと思いますが、これは100年に一度の危機とも言われた「リーマン・ショック」が起きたときのアメリカの株価の動きです。

アメリカの株価は約半分まで大きく下落

S&P500指数(配当込)の推移(2008年1月末を100とした場合)

アメリカの株価は約半分まで大きく下落

結果的には、株価は51で底をうち、徐々に回復していきます。上がったり下がったりを繰り返しながら、およそ10年後の2017年9月には225まで上昇しました。これは、2008年1月末の100と比べると、プラス125%のリターンになります。

株価は長い時間をかけて回復・上昇

S&P500指数(配当込)の推移(2008年1月末を100とした場合)

株価は長い時間をかけて回復・上昇

しかしながら、2008年10月に71まで(約30%)下落した時点で、「さらに下がるリスクを回避したい」と思われた方は多かったはずです。場合によっては、資産運用そのものをやめてしまったという方もいらっしゃるかもしれません。

そうした場合には、どうなっていたでしょうか?

およそ10年で約3倍の差がついた

資産運用を続けた場合と中断した場合のシミュレーション(2008年1月末を100とした場合)

およそ10年で約3倍の差がついた

※「資産運用を続けた場合」はS&P500指数(配当込)の2008年1月末を100としたもの、「資産運用を中断した場合」はさらに2008年10月末以降のリターンを0%としたものの当社試算

株価が71の時点で資産運用を中断した場合には、そこからさらに下がって損をするリスクは、回避できたと言えます。

しかし、資産運用を再開しないと、資産はずっと71のままということになり、約10年後の2017年9月には、資産運用を中断せずに続けた場合の225と比べると、約3倍の差がついたということになります。

したがって、長期的な視点から見ると、相場が大きく下落したとしても資産運用を中断したりせず、そのまま続けた方が良かったと言えるわけです。

資産運用を再開しても、その差は取り戻せない

資産運用を中断した後、どこかのタイミングで再開したという方もいらっしゃったはずです。

もし、下落する前の100の水準まで株価が回復したときに、「株価が戻ってきたので、資産運用を再開しても大丈夫かもしれない」と考えて再開した場合には、どうなっていたでしょうか?

再開時の差を最後まで縮められなかった

資産運用を続けた場合と中断・再開した場合のシミュレーション(2008年1月末を100とした場合)

再開時の差を最後まで縮められなかった

※「資産運用を続けた場合」はS&P500指数(配当込)の2008年1月末を100としたもの、「資産運用を中断し、その後再開した場合」はさらに2008年10月末から2011年1月末のリターンを0%としたものの当社試算

約10年後の2017年9月には、161になりました。もしも、資産運用を中断せずに続けた場合には、225となるため、28%の差がついたことになります。

これは、資産運用を再開した時点ですでに差がついていて、その差を最後まで縮めることができなかったということです。

したがって、株価が大きく下落する場面でも中断せず、そのまま資産運用を続けていたことが合理的な判断だったと言えるのではないでしょうか。

どんな相場でも淡々と続けることが大切

長期投資では、相場が下落しても慌てて資産を売却したり、資産運用をやめたりする必要はなく、あくまでご自身の長期的な投資方針をもとに、運用を続けていくことになります。

「相場の動きを見て、ベストなタイミングで売買していけば上手くいくはずだ」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、現実には決してそう上手くはいかないものです。

相場の下落がいつ起こるのか、どこまで下落するのかを正確に予測することは、投資のプロでも難しいと言われています。

だからこそ、どんな相場でも淡々と資産運用を続けていくことが大切です。長期的な視点から見れば、相場の下落は一時的なものであり、世界経済が成長し続けるという前提に立てば、相場もその成長に合わせて回復していくと考えられるからです。

先行きに不安を感じるときこそ、10年や20年といった長期間の成果を考えることが大切です。短期的な相場の動きにとらわれず、長期的な視点でじっくりと腰を据えて取り組んでいきましょう。

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