急にまとまったお金が必要になったけれど、手元に現金がない。そこでATMで預金を引き出そうとしたが、今日に限って稼働していなかった……。
皆さんはこんな苦い経験、ありませんか? あまり意識したことはないかもしれませんが、投資においても、いざという時に現金化しやすいことは大切です。今回はその点について解説します。
投資にはすぐに換金できないリスクがある
投資には、換金するのに時間がかかるものもあります。一例は、アパートやマンションを対象とする不動産投資です。
不動産投資は、物件を売りたいと思ったら個別に買い手を探さないといけません。立地などにもよりますが、通常は買い手が付くまで一定の時間がかかります。
それに対して、有名な企業の株式の多くは取引所で売買されており、基本的にはすぐに買い手が見つかります。ただ、市場が混乱したり、そもそも取引量が少なかったりした場合、「売るに売れない」「不利な価格での売却を余儀なくされる」といった可能性はあります。
このようなリスクを、投資の世界では「流動性リスク」と呼びます。
流動性リスクをなるべく取らないようにするには
株式などへの投資において、流動性リスクをなるべく取らないようにするにはどうすればいいのでしょうか。結論から先に言うと、多くの人が売り買いできるだけの十分な量があり、実際に多くの取引がされている資産に投資することが有効です。
同じ上場株式であっても、流動性リスクの大きさは異なります。例えば、日本を代表する大企業の株は売り買いしたいと思う人が多く、流動性リスクは低いと言えます。
ちなみに、ウェルスナビはETF(上場投資信託)に投資していますが、十分な流動性があることを選定基準の一つにしています。
流動性リスクは、為替変動リスクなどと比べて耳慣れないリスクかもしれません。ですが、投資に際しては頭に入れておくようにしましょう。
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